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糖尿病とは

インスリンの作用が不十分なため、血液中のブドウ糖(血糖)が増えてしまう状態。

本来、食事をとると腸からブドウ糖が吸収され、血液中に流れてきます。その際に“インスリン”というホルモンが膵臓から出て、肝臓や筋肉、脂肪にブドウ糖を取り込むことで、血液中のブドウ糖は一定に保たれます。

糖尿病は、①インスリンが十分に作られなくなる(インスリン分泌低下)、②インスリンが体の中で働きづらくなる(インスリン抵抗性)、2つの原因により血液中に糖があふれてしまう状態(高血糖)です。

高血糖が続くと、血管が傷ついてしまい合併症がおこります。
この合併症を起こさないように管理することが治療の最大の目的です。

1型糖尿病

インスリンを出す膵臓の細胞が壊されてしまうことでおこります。

自分の細胞を間違って攻撃してしまう免疫の異常が影響すると考えられており、2型糖尿病とは全く異なる原因でおこります。

インスリンが十分に作られなくなるケースが多いため、治療はインスリンの注射が中心となります。

急性発症1型糖尿病とは

喉が渇く、尿が多いなどの高血糖症状がみられてから、3ヶ月以内に発症するタイプです。
診断時にはすでにインスリンが十分に作られなくなっており、早期からインスリン治療が必要となります。

劇症1型糖尿病とは

高血糖症状がみられてから、数日から数週間で急激に発症するタイプで、直ちにインスリン治療が必要となります。

緩徐進行1型糖尿病とは

発症後、しばらくはインスリン分泌が保たれるため、食事・運動療法、内服薬で管理が可能なことが多いです。
数年かけて徐々にインスリンが作られなくなるため、インスリン治療への変更が必要になります。
2型糖尿病と診断されているケースがあり、内服薬のみで管理不良が続く場合に疑われ診断に至る場合もあります。

2型糖尿病

遺伝的な要素を背景として、食事や運動不足が影響して発症するといわれています。

生活習慣が悪かったと悩まれる方もいらっしゃいますが、体質の面も大きいことが分かっており、同じ生活でも、なりやすい人、なりにくい人がおられます。自分を責める必要はなく、周囲の方も理解いただくことが大切です。

ただし、血糖の管理においては、食事・運動の習慣を工夫することが重要となります。加えて薬の力を借りながら管理していきます。

合併症

血液の中に糖があふれている状態(高血糖)が続くと、血管が傷つくため合併症を起こすことがあります。

細い血管が傷つくと、神経障害や網膜症腎症がおこることがあります。
大きな血管が傷つくと、動脈硬化により、心筋梗塞脳梗塞末梢動脈疾患がおこります。

神経障害

神経への血管にダメージを受けることで起こります。
足の先や手の先から痺れなどの症状がみられます。
感覚が鈍くなることで、傷ができても気づかないことがあり注意が必要です。
自律神経の障害まで進むと、立ちくらみや便秘、下痢などを起こすこともあります。

網膜症

“網膜”は、目から入った像を映すスクリーンの役割をしています。
網膜にある血管がダメージを受けると、出血したり異常な血管が現れ、進行すると視力低下につながります。
初期の段階では自覚症状がないため、発見が遅れてしまうことがあり、定期的に眼科を受診し検査を受ける必要があります。

腎症

腎臓は、身体の老廃物を尿として出し、血圧や水分量をコントロールする働きをしています。
腎臓がダメージを受けると、尿にタンパク質が漏れたり、身体が浮腫んだりすることがあります。
腎機能が低下してしまうと、良い状態に戻すことは難しいため、早期に診断し適切な管理を行うことが重要です。
腎臓を保護するとされる薬を使用しながら、腎症がさらに進行しないように予防します。

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